●プロフィール
NOOS代表 岩屋 真氏
ハサミを持たないカラー専門美容師として18年の暦を持ち、カラーにかかわるすべてを得意分野とする”超特化型”プレイヤー。
2021年12月、17年間所属したTONI&GUYを卒業し、2022年4月NOOSを表参道にオープン。
サロンワークを原点とし、セミナー講師活動、オンライン運営、業界紙多数掲載、と国内外で活躍されている。
●白髪は明るくできる時代
岩屋氏はマインドが一番大切だと最初に言う。
カラーはあくまでも「手段」であってサロンワークの中にはいろいろな事情がありそれに対して技術で対応していくことが必要だという。
岩屋氏の新規のお客様は白髪を明るくしたいお客様も多いようで、その要望に対し「できない」や「やめた方がいい」と伝えてしまうことはもったいないという。
できない理由はそのサロンで使っている剤の種類のせいか、自分自身の技術不足か、本来であれば今は「白髪を明るくできる時代」になってきている。ただその方法として、ブリーチが必要になってくる。
●「見える化」とWhy?
カウンセリングで大切なことは、お客様の最優先事項を「見える化」するということ。これが本来のカウンセリングであるといわ也氏は語る。
ダメージの抑えることを最優先した方がいいのか、カラーの色味を最優先にした方がいいのか、そもそも時間の制限はあるのか。
この部分をお客様と岩屋氏の間で明確にしていくことが完全にできてから施術に入るそう。
お客様のなりたい姿をヒアリングした際に必ず確認することは、「なぜブリーチをするのか?」ということ。
What HOW「何を使うのか?」ではなく、Why「なぜそうしたいと思ったのか?」Whyに着目することでより目の前のお客様と向き合うことができる。
情報に惑わされないことが大切だと岩屋氏は言う。
お客様とのかかわり方で1番大切にしていることは「不快な気持ちにさせない」こと。
お客様を安心させ、お客様の日常がどうなれるのか一緒に見ていくことが大切だという。
●施術スタート ベースメイク
細かいハイライトを入れてきたが変化を与えたいお客様
条件:複雑履歴、最小限ダメージ、時間内
両サイドにブリーチを入れていく。髪が動いたときにコントラストができるようなイメージで塗布していく。
上にある暗髪を下にある明るい髪が光に当たった時に見え方が変わっておしゃれになる。ブリーチは長い時間反応することができるものを使うことで、ダメージを最小限に抑える。長距離選手のようなブリーチを使って、どれだけブリーチができるかが今後重要になってくるという。
左右非対称になるのは髪に対してデザインをしているから当たり前のこと!
●オンカラースタート
使用したのは「IROJIKAKE」の色味はオレンジ。
特徴は、
・5分~15分で染まる、発色の速さ
・微アルカリ
・ジェル状になっているため、ベースメイクをした後にカラーをのせやすい、髪が絡まりにくいためダメージしにくい
・香りがいい
●カラーの仕組み
薬剤選定は、
①目的色
②補色
③補正色
赤・黄色・青の3原色で成り立っている。
ベースを無彩色にすることがまず始まり。色を混ぜて無彩色にしていくのか、ベースを無彩色にするのかの2パターンになる。
補正色はウォームブラウンのような温かみのあるブラウンを使うといいという。
補色と補正色は出来るだけ固定して5%、10%、15%のMIX比率だけを変えて自分の中でデータをとっていくことが大切。ブリーチを試すときはお客様の回数より、どういう1回の施術だったかをヒアリングするといいと岩屋氏は言う。
●最後に
岩屋氏はお客様に「白髪以外の選択肢があることを分かってもらうこと」が大切だと伝える。
目の前のお客様がHAPPYならOK!そしてカウンセリングが何より1番大切だという。
今後も引き続きインテンスでは様々なセミナーを行っていきます。
ぜひお楽しみに!